現代社会において容姿とモテるかどうかは死活問題と言えます

容姿が悪いと結婚できない社会に絶望する人間が増えているのです

時代や社会に絶望するから、顔に絶望するのではなく、顔が悪いから時代や社会に絶望しているのだ。少しでも容姿が悪い(と思っている)若い男は絶望する社会なのだ。言い換えれば、現代日本の若者にとっては、「モテ」と「容姿」こそが人生最大の間題なのであり、格差社会の根本に位置する問題なのである。非正社員は「モテない」「容姿に自信がない」という人が多いでは本当に「モテ格差」とも言うべきものが存在するか?

そこを検証するために「ジェネレーションZ調査2008」(注)により、Kの世代であるY世代(2008年7月時点で25~32歳)について、職業別に自分がモテると思っているか、容姿に自信があるかを集計してみよう(図115、6)。注「ジェネレーションZ調査2008」の概要については巻末を参照していただきたいが、簡単に言うと、全国の15~22歳をZ世代、25~32歳をY世代と定義し、その男女を対象にしたアンケート調査であり、携帯電話のインターネットサイトを通じて行ったものである。

非正社員は正社員よりモテない人、容姿に自信がないという人が多い図1-5Y世代(25~32歳)男職業別モテ020406080100(%)正社員(n=109)非正社員(n=68)モテる・まあモテる・どちらでもない・あまリモテない・モテない図1-6Y世代男職業別容姿への自信するとモテについては、正社員では「モテない」が16・4%しかないのに、非正社員では36・5%である。「あまりモテない」と合計すると非正社員は63・3%になる。正社員は「どちらでもない」が46・9%と半数近いものの、「モテる」(モテるとまあモテるの合計、以下同)は12・9%しかなく、非正社員の15・3%よりも少ない。
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だが後者のような場合だと、あまりに仕事が分断されて細切れになっているので、仕事を通じて職人的な技術を磨いていくということは期待しにくいし、あまりに短期の雇用が多いと、雇用先の職場で確かな人間関係を築くことも難しいだろう。

となると、仕事やその人間関係を通じて人間的に成長することが難しくなる。若い時にあった容姿へのコンプレックスを仕事を通じた人間的成長によって克服することが難しくなるだろう。そうなると、ますます女性にモテにくくなる。女性に声を掛ける自信もなくなる(70ページ「インタビュー1」ケース2参照)。正社員というのは素晴らしい仕組みで、これだけ非正社員が増え、かつ経済情勢の悪化によって簡単に解雇される時代になると、正社員というだけで一種の「身分」のようなものに思えてくる。

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